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traumatic experience

Ketchum2

少し前になるが、代田橋の本屋に行った折り、少し笑った。
ケッチャムコーナーがあったから。

店員さん作のカワイイPOPに「トラウマ特集!」のような事が書かれてあり二度笑った。
なんだろう、アレ。ニーズあったんかな。
映画「隣の家の少女」DVD発売に合わせたキャンペーンか。

トラウマって…また軽く使う…

「トラウマ○○」って呼び方が一般に浸透しているのは確かだが、その種の言説に取りあげられてる作品はおよそトラウマになり得るとは思えないシロモノが多い。「いくらなんでもイイ大人が」っての。
ケッチャム「隣の家の少女」もまた。
語り口も穏やかでまとまりもよく、ジュブナイル小説の佳作とさえ思われる(それはちげー)。

「救いが無い」とか言われてる(実はあるのだが)リスキー・エンディングにばっかり目を奪われがちで、そのような語られ方をされているがこの作家、実は「モロモロちょうどいい物語」を書くのがソコソコ上手で、そのせいでよくも悪くもあんま「残らない」。読後感最悪!とかいうのも煽り過ぎ。でも非常にサービス精神が旺盛な人で、読んでる間だけはキチンとイヤな思いをさせてくれるので好き(読中感とでもいうか)。
「老人と犬」なんかまさに全てが「ちょうど良く」、ジョン・セイルズ脚本の映画を一本、洋画劇場で観たときの心地よい感覚を思い出させてくれる。翌日忘れてまた別の作品を楽しめるってワケだ。

読み物で「トラウマ」とまで言えるのは、俺の場合ノンフィクションに集中している。確実にすぐ挙げられるのは「日航ジャンボ123便系」。あれは事故自体がもはや国民的トラウマなので、便乗型の駄作でも心が条件反射的にすぐ傷む。後年公開された(するかなしかし)ヴォイスレコーダの録音とかちゃんと聞いちゃってもう癒えぬ傷。
書くのもイヤだが「綾瀬のコンクリ」も「桶川のアレ」も「名古屋のテレビ塔の」も。もう、全部心的傷。「性根の腐った度し難い馬鹿なガキが実際に居ておかしな事しちゃったのに誰も止められなかった」という事実が心を傷つける。

あ!
あと実録でトラウマ確実といえば新潮45編「殺人者はそこにいる」のアレ。読んだ人は二度と口にも出したくないだろうあの「社長の」。あ、思い出しちゃった!ああ、イヤだ!「テープの」。ヒー、もうやめて~!

…もうノンフィクションは反則にしよう(何ルール?)。

このように「心的外傷」なんてのは極私的なモノで、勝手にひとりで抱え込む(または克服しようと闘う)モノで、万人が共通の体験ってワケじゃないのがホントだと思うよ。
まして本屋のPOPなんかで教わって共有するものじゃない。

Ketchum2


とはいえ、話題にしてしまった以上、よせばいいのに考えてみちゃった。

フィクションの読み物で思い出したのは(もうヤダ)、筒井のアレ。
「宇宙の」ホラ、「豆の」。うわあ、もういい。言わないで!
後さ、「神戸かどっかの学校の」な?「自殺の」。ひいい、イヤだイヤだ。

筒井氏、平山氏などは自作を通じて読者にそこまでディープに仮想体験をしてもらおうとしている、いわばサービス精神旺盛な(モチ過剰だが)作家なワケで、エンタテインメント性が不快方向に向けられただけだから、これは虚構として悶えながら楽しむのが正解。耐性を付けるには若い頃から読んどくのがいいかも。実社会において少々の事でへこたれて「傷、傷」言う人間にならないためにも。
ウチの家人なんか逆にキレるからね、「ホラ、あの痴漢冤罪の…」とか言っただけで。

映画もしかり。
無知蒙昧の軽率な発言のせいで、方々で人を傷つけている事にすら無自覚なバカ女がたまたまCSで駄作観て、大声で「もお~、トラウマ~」とか言うなサル。興ざめ。ボキャ貧(こんなん言葉なかったっけ)。

しかし大人の映画ファンなら、ハネケの何本かや「ドッグヴィル」みたいにあからさまにそこ狙って来られたとしても負けてはいけないのだよ(何の勝負だ)。頑張れ。
…でもちょっと坂本監督の「闇の子供たち」にはト、トラウ…いやいや。
あと「ミスティック・リバー」のラスト近く、ローラ・リニーの奥さんにもト、トラ…ウ…

案外、(フォン・トリアー的に)狙ってない作品の何気ないシーンやセリフに潜んでいるものだよ、トラウ魔ってのは。

◎磁


P.S.
トラウマとは関係ないかもしれないが、今度「別段好きな映画でも名作でもないのに、時折フラッシュバックのように思い出しちゃう映画のシーンランキング」でもしてみようかな。独りで。

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Author:◎磁
J.I.V.A.主宰。 
「不惑」を迎えるも、これまで総合演芸の名の下にあらゆる見世物に手を出し口を出し、何屋だかいよいよ分からなくなってきた「惑いっぱなし」のチンピラ中年。


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