
Erakusketaren diseinnatzaile buruaの植松です。
なんだそりゃ。
バスク語ね。
これなんかは日本サイドが提出した資料の翻訳なんでまだマシで、期間中スタッフが付けるパスに記された俺の名前なんか「JUN EVEMATSU」だかんね。読めすらしねえ。
まあ、いい。
さあ、「TOLOSA国際人形劇フェステイバル2010」同時開催の「日本の人形劇展inスペイン」。
2010年11月28日、現地時間の18:00、展示会場のはす向かいにある市役所のロビーにおけるトロサ市長(若い)の開会宣言を合図に、無事(じゃないけど)、遂に開幕いたしました。
ここまでウダウダ「宿が悪い」だの「主催者がマフィア」だの「日本人なのに働いてないのがいる」などと書いて来たのだが(来てない)、ここからは開幕してからの事なのでかなり報告書的な内容にシフト。
展示会場の美術館にみんなで流れてテープカット。俺は役付だったから5番目くらいに呼ばれて、テープの切れ端をもらったよ(帰国後どこ探してもないケド。どこいっちゃったんだ?)。

こういう仕事はいざ始まっちゃうとホントにそんだけ、みたまんまなんで、順路に沿って解説していくか。
ロビーには、なぜか向うの人が大好きな国立文楽のポスターを置いた。
スペインサイド、首謀者のミゲール・アレチェ氏は国立文楽が文化遺産に認定される為に尽力した奇特な外人なんで、そのような内容の感謝状パネルを配した(コレが当日まで届かなくてハラハラ)。
地上フロア、最初の部屋は滋賀の劇団トロッコが主催している「人形劇の図書館」から借りた貴重な浮世絵、錦絵、掛け軸などの展示。いわば「人形劇以前の資料」ね。
コレがさ、箱開けてみたら思いの外「異常にセンシティヴ」でさ、さっきまで生ハムつまんでたような手じゃとても触っちゃならないような貴重なモノ。そうじゃないかとは思ってたんだけど、UVダメ、生手ダメなど、当然のキビしいお達しが同梱されていて、ブルー。だって、基本クソガキだぜ、客層。急遽人止めのロープを手配し、この通り展示させてもらいました。▼▼▼

トロッコは昔からテレビの人形劇もやっている老舗で、いわばウチ(いや、元ウチ)なんかとは同業者なんだけど、潟見氏中心で進めて来た「人形劇の図書館」、こういう活動をしていて下さった事で、今回の展示に非常にハクがついたのでした。
二部屋目。
あ、これ、劇団ごととかじゃなくて。基本画像「部屋ごとに一枚」でいくから。めんどくさいんで。
偶然去年の大晦日、NHK「ゆく年くる年」でも紹介されていたが、古典・土俗系ではおなじみの「三番叟」だけを集めた部屋。「三番叟」知らない?ウソ。「さんばそう」と読む。
てか、舞台やってる人間が知らなかったら軽蔑系なんで、該当者は今すぐwikiで。

画像は八王子車人形「古柳座」さんが貸してくれたヤツ。
この部屋は、この他にひとみ座のヤツと西畑デコのヤツ、あとは…なんだっけ…あ、前日まで届かなかった淡路人形芝居の写真パネル。とにかく日本の舞台芸能人は無視出来ない「三番叟」を集めた部屋ね。専門的過ぎる?
ここで覚えなきゃ一生しったか出来ないぜ。調べるように。
ちなみにスカスカだったので急遽背景の松葉目も八王子さんに借りた(苦笑)。
密度が濃いら。
二部屋目まででもう長い。
この第4楽章、「ケイオティック・ハードコア」とサブタイを付けてみたが、本格的にゴチャゴチャになる前にたった二部屋で力つきた。
次回は三部屋目「三人遣い」の話からする。
古典の文楽なんかはこのスタイルね。一体の人形を三人で使うというヤツ。
お楽しみに(してなくて結構)。
◎磁
スポンサーサイト