スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

マレーシア追懐~その4~

mywork

前回、困惑の中で日焼けして行く日本人二人の運命やいかに?と書きましたが、実はワークショップそのものも壁に突き当たっていたのでした。

まず、どうやら主催が華僑系の大学だからかアシの学生もほぼ中華系、本人たち意識してないだろうが日常飛び交う言語も中国語が中心になってしまい、マレー系、インド系など異文化の生徒達が協調できずブーたれ始めました。さらには思春期の難しさも手伝ってか(家で甘いお茶飲みながらテレビでも見てた方がマシ系)、日々来る人数が減り出し、大きく掲げたテーマ「My home town kajang」も、山に落ちてる材料集め(下画像↓ まさにゴミ拾い)が芳しく行かなかった辺りですでに形骸化し始めていたのです(なにせ田舎のホームタウンなんかよりイカしたKLが好き!と公言してたし、ガキ共)。
メインの人形づくりも「不機嫌な日本人(俺)が全然手伝ってくれないし、このインドの子達キラいだし、いちいち手間だし、ちっとも『NARUTO』みたいな形になっていかないんだモン」との事で、熱い国特有で集中力の元々ないガキ共のテンションをただ下げるばかり、大人は大人で叱咤通り越して声荒げるヤツまで出始め(俺じゃないよ。俺はアシの学生に荒げただけ)、ガキ共さらに引くという、いかにも折り返し地点な悪循環に陥っていたのです。

先住民オラン・アスリばりに黒いDr.ウォンの顔もさすがに青くなっていたのではないかと思われます(失礼だろ)。

gomi



その成果なき日々を脱する転機が訪れたのはスケジュールも半分を消化したある日の事でした。

俺が、「もうテキトーにやっちゃえば?系」スタッフにもいらない手を出しに来る現地のダラけたアーティストにも繰り返し言い続けた「時間がなかろうと、ヘボだろうと、まがりなりにも複数名で人形を製作するのならイメージ→デザイン→設計→製作のプロセスはひとつもおろそかにすべきでない。そうやって出来ていくものなんだと教えなきゃダメ!」という頑固ジジイばりに融通の効かない主張をDr.ウォンが理解してくれ、「じゃあJun、そのプロセスをアイツらに実演してみせてやってくれ」と、俺自身で実技的な講習をする時間を作ってもらえたのです。

実は「子供達の自発的な参加や無限のイメージを具現化云々の空論はまた今度やってくれ。要はやり方教えてやらせりゃいいんじゃねえの?」位の勢いでイラついていたり、口ばっかの現地アーティストが自分担当の小学校の方の作業もテキトーに手伝わせようとしてきたのを「It's non of my Business」とか言ってツッパねたりしてるのを見かねて何かヤラせてくれたワケなんだけどね。反省会の席で「おしゃべりで人形出来てくんならもう出来てんだろうよ」とまで言いかけた、心の狭い仕事人間。反省。

という事で、やっと俺は自分で道具使ってチャッチャやって見せる事が出来、ガキ共の本来の興味(ダレこの日本人?)に答えられ、なおかつ講師としての信頼も得る事が出来たわけです。ガキのヘボデザインを力技でまとめたラフスケッチと設計図2枚、切りっぱなしの竹組み合わせて見せた程度ですけど。

bamboo


調子コイたガキ共が集中し、それこそ自由に創造力を発揮し始めれば場にもノリが生まれ、作業効率も上がる。
本番で絶対使わないモノやただ自分らが今遊ぶだけのモノまで含めてドンドン形になり始めたのです。

そこから俺は専ら、「素人相手の言いがかりみたいなダメ出し」や、「設計ミスとショッパい材料による破損の補修」や、「無計画に落書き書き散らしたため行き詰まったアイディアを実現に導く」など裏の作業に回ったわけです(実はこれももの凄い労力でしたが。変なモン使ってすぐ壊れる土台作るなよ!)。

kids


なんていいながら俺自身も手動かしたらテンション上がって(フラストレーション爆発とも言う)、ガキの監視の隙間を見ては、「市内在住のリアル先住民達を招き、バナナの葉っぱで作ったアクセの作り方までレクチャーさせても尚、ガキ共にHome town Kajangの良さ理解させられなかったかわいそうな主催者達(Dr.ウォン含)」のために、忘れられてしまったテーマを俺なりに具現化したデカいパペットを一体突貫工事で作ってみたりしました。

金持ちで参加費を余分に払える家のガキ共は休日(そもそもあるのがおかしい)返上で、戦場である中学校のバレーコートに集まり、ガタガタの人形に「ヒモを引くと大きく開く羽根を付けたいわ!キラキラ!」などと試行錯誤だけしたりしていて(結局俺が居残りでやった)、そんなのを見ながら「ああ、いいなあ文化祭って」と年甲斐もない感慨にふけったものでした。

日に必ずいっぺんスコールが通るため、夕空が泣けるほどキレイだと気づいたのもこの頃です。

いいじゃん、Home town Kajang…

とはいえもう後半戦、パレードのラストでガキ共自ら作った人形を持って演じさせられる大ページェントの稽古が始まるのでした。

って…まだ首が付いてねえよ、その人形。

つづく


スポンサーサイト

コメント

非公開コメント
カテゴリ
live earth
最新記事
最新コメント
リンク
月別アーカイブ
最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

◎磁

Author:◎磁
J.I.V.A.主宰。 
「不惑」を迎えるも、これまで総合演芸の名の下にあらゆる見世物に手を出し口を出し、何屋だかいよいよ分からなくなってきた「惑いっぱなし」のチンピラ中年。


icon3

旧HP「電磁場」とのリンク期間終了しました。
これまでの活動報告やイベントレポートなどはリニューアルしてこちらでボチボチと引き継いでいます。これからの活動や仕事の話、主宰者の私事などもガチャガチャと書き散らしつつ。



今後ともよろしくお願いいたします。

click here↓


shots-poster2

followicon

oni-pos


Firefox ブラウザ無料ダウンロード

フリー素材 -SpiderWorks-

Google検索バー
now Loading...
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
RSSリンクの表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。