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fun

たかが映画のバッド・エンディングくらいで本気で怒るなよ。

かつて拙作「鬼の首、捕って候」撮影時、若気の至りでスタッフ衆と「どんな映画が好きなの?」などという微笑ましい話題になった際、「ハッピー・エンドの映画です!」と言い放って座の全員をひっくり返らせた剛の者もいたが、元気かな。

このところ“ゆっくり座って画面を眺める”行為といえば、業務でMacのディスプレイを眺めるだけになってしまい、これではいけない、と。

大人の様にAmazonで買いあさったDVDも、封を切らずに積み上って行くばかりになり、余震で崩れて下敷きになって首を折る恐れすら感じたため、一日数時間を作って鑑賞に当てることにした。

上から順に眺めるだに…タイトルが情けない。

「スペイン一家監禁事件(ミゲル・アンヘル・ビバス監督 2011)」
「恐怖の足跡(ハーク・ハーヴェイ監督 1962)」
「セルビアン・フィルム(スルディアン・スパソイエヴィッチ監督 2010)」
韓流「ビー・デビル(チャン・チョルス監督 2011)」
香港から「ドリーム・ホーム(パン・ホーチョン監督 2010)」
日本代表「みな殺しの霊歌(加藤泰監督 1968)」
「バイオレンス・レイク(ジェームズ・ワトキンス監督 2008)」
…もうええわ。


さて、先述した”ハッピー・エンダー“Y君なら激怒間違い無しの見事なバッド・エンディング作品ばかり。昨今の傾向なのだろう(お前が選んでんだよ)。しかしながら言うまでもない事だが、「映画で出来得る限り、上映中観客を怖がらせる。または不快にさせる」さらに「そうそう現実に引き戻させないくらいのイヤな幕切れを用意する」という、極めてまっとうな就労態度で作られているであろうこの作品群。「もうね、ホントにつかの間でいいからサイコーに怖い、イヤな気分にさせてくれ!そして終わった後、こんなくだらない、残忍な現実世界にも、コレに比べりゃまだイイとこあるかも、と慎ましく平穏な幸せを噛み締めながら、明日からも終わりなき日常を生きさせてくれ!」という、これまたまっとうな、そして完全に正しい俺のホラー鑑賞態度にマッチしてくれそうなチョイスではないか。

で、観たよ。観たさ。「スペイン一家監禁事件(ミゲル・アンヘル・ビバス監督 2011)」。
ああ、いいじゃん。最近ぽい筋立て(スペインも格差で相当狂ってるな)。「ハネケのアレ」以降たんと出て来た”理不尽系金持ち殺しショッカー”。惜しむらくは、ギャーギャーうるさい娘が、それなりに犯人に抵抗して、スカッとやっつけちゃう辺りか。犯人サイドも描き過ぎ。娘としっかりヤレちゃってるので移入もできない。お話的には完全に終わった後のサービス殺しも火力でアッサリ、では救われ過ぎ。あと、変な恋人長く生かし過ぎ。「シャイニング」において、ようやく到着した黒人のコックを一撃でアッサリ退場させ、キング卿を激怒させたキューブリック位の人の悪さも大事かと。しかし、「ホラー好き!」という製作側の態度は好感がもて、モロモロの頑張りに敬意を払いたい(ダレお前)。スプリットスクリーンも果敢と取ろう。あの「ワンカットで置物ズッポシ」みたいなデジタル技もいい。…ってソレじゃあ、いけない。”巻き戻し”使えとは言わないが、オヤジと娘の抵抗開始にカタルシスがあり過ぎ、結構家族救われちゃった感が残念。

「バイオレンス・レイク(ジェームズ・ワトキンス監督 2008)」。
ああ、コレはいい。やっぱ同じ低予算でも、森の方が落ち着かなくていいかも。「ハネケのアレ」や「鮮血の美学リメイク(タイトル覚えらんねー)」は”お家に帰って、家族揃ってゆっくり居間に居る”くだりが長くて、画ヅラが落ち着いちゃうのが難点(怖いケド)。その点コレは主人公が野生の中ひとりぼっちで美人、衣装も薄く、犯人が真のゴミ、というツボを押さえていて良かった。あまたある類似品の中でも断然出来がいい。亭主だか恋人もサッサと死ぬし。最後にあの狂った村人に何されたのかもうちょっと観たかった。そうすればホントに不快になれたかも。

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近年まれに見る不快映画という触れ込みの「セルビアン・フィルム(スルディアン・スパソイエヴィッチ監督 2010)」。
わははははは。コレは狂っとるな。やっぱセルビア人だもんな。ただ、コレはきっとギャグだろう。あの馬鹿映画監督のセリフ、赤ちゃんのアレ、「正しいセルビア人家族(だっけ?)」のアングル…でもってラストの「…ガキからだ」まで、製作者に笑かす意図が無かったとは言わせん。現に、大変笑った。「マーターズ( パスカル・ロジェ監督 2008)」にも行き過ぎて相当笑ったが、コレはポルノをテーマにしてる分、さらに笑えた。あの、主人公の相当な巨砲と思しいポコチンにかけたモザイクまで、ギャグにしか見えなくて困った。
惜しむらくは、セットが作れなかったからか、安直にゲーム「サイレントヒル2」やリンチの何かからいただいたのが丸わかりの画面設計が多くて興ざめしたトコか。オマージュじゃないよな、アレでは。意識していない「素のセルビア」風景の方がイカレていていいのに。

「ビー・デビル(チャン・チョルス監督 2011)」。
韓流はなんかどれもコレやって失敗するんだよな。何でも暴力でカタつけるから解放されちゃって、哀しくないし怖くない。女優はとてもイイ(モチ、ブスの方)!俺の大好きな狂った田舎話だけに、惜しい。

「ドリーム・ホーム(パン・ホーチョン監督 2010)」。
わ、ダメだこりゃ。若者か?時系列通りに編集したら、主人公があそこまでキレる程のテンションを溜められなくてイジったな、ホンを。後は全く意味のないウリ「○○分に一回のバイオレンス・シーン」のために貢献しちゃったのか。黒沢監督を観ろ。せめて園監督を観ろ。変な回想で説明しなくても、ちゃんと時系列通りにつないで緊張感を高めていってるじゃないか。残酷で、狂った話は是非とも日本映画を参照してくれ。
きっと絶対する失敗だけに(俺がだよ)、参考になった。ただ、狂って行く香港そのものの姿を収めたのは良かったが、なんだあの変な画像処理は。お願いだから本当に狂っているなら自信を持ってフツーに撮ろう。学生か。

もういいか。ダレもこんな三次会話で「不快系ホラー」に興味を持つわけもなし。
もともとこのカテゴリは「まわりにこの手の三次会話を話せる人が誰もいないから」始めたワケで、そんなこんなでスッキリもしないし、この駄文が最も「後味悪い」ってオチで。

◎磁

P.S.
最近、「知らないヘンな人が、勝手に家に入ってくる」怖い夢ばかり見て、飛び起きたりしている夜が続くが、よもやこんな「たかが映画ごとき」の影響じゃないよな。
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J.I.V.A.主宰。 
「不惑」を迎えるも、これまで総合演芸の名の下にあらゆる見世物に手を出し口を出し、何屋だかいよいよ分からなくなってきた「惑いっぱなし」のチンピラ中年。


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旧HP「電磁場」とのリンク期間終了しました。
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