
監督回想
前作で立派な賞をいただき、日本全国でたくさんの方に観ていただいた後、近しいところで凱旋上映会をやろうと思い立って企画したのが「映エイジ磁」。
鳴り物は入ったのでただ漫然と上映するのではなく、何か独自の企画色の強い上映形態をと,当時仕事で付き合いの合った女性ディレクター(きみ元気かい?)と試行錯誤で進めていった。そんな中の企画のひとつに役者たち自身が不特定多数の観客に直にPRをするコーナー「奴隷市場:ドナドナ21」というのがあった。方々から集まったPRビデオの中で飛び抜けて目立ったのが本作の主演、大塚英淳だった。学生時代より劇団を主宰しているというこの男、やけに説得力のあるその風貌をなんか使ってみたいと思っていたところ「映エイジ磁2」のテーマをサムライで行く事が決まり、とりあえずイメージキャラにでっち上げてみた。
キャンペーンも頑張ったなあ、これ。

そのまま本作上映までをひとつのプロジェクトとし、アテ書きでシナリオを書いて撮影した。そのためイベントに合わせたケツが発生し、タイトなスケジュールでアプアプしながら作る事になったのが口惜しいところ。テーマ、タイトルはこの頃(今もだが)人がなんか失敗すると「鬼の首捕ったように」喜ぶ浅ましいやつらが身の回りに多かったから発想した。
まあ、ある条件下でできることはわかった。俺のできないこともとってもよくわかった。つまり反省した。
次は言い訳なしでガッツリ作り込みたい。またよろしく大塚君。
P.S.
後々、上映には間に合わなかったけど(信じられん)、オリジナルテーマ曲も作曲、演奏、録音した。スゴいかっこいいヤツ。これに差し替えて編集し直しとこうかな。
◎磁
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