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BACK TO THE ORIGIN

dark3

以前から疑問だったハリウッド・リメイク版。

諸般の事情によるんだろうから「まいっか」位の半シカトで済ましてたんだけど。どう観ても失敗ばっかしてるのに最近増えてる傾向にあるのでついに書いとこうかな。

ハリウッド・リメイク版の方がオリジナルより良かった!って作品、1個でも挙げられる?

スウェーデン映画の傑作「ぼくのエリ 200歳の少女」のハリウッド・リメイクを観て気になって、つい考え込んでる次第。とか言ってもカテゴリ「三次会的はなし」なんで両作品の比較や批評はテキトーだからご了承。

しかし「ぼくの…」って邦題も観る前の客に対してかなりヒドいが(そもそもネタバレだろ)、今度の「モールス」ってのがもうヒドい。R-15ばっか目立つポスターもなんだかな。正面切ってホラーとうたうと、コア・ターゲット(フザケんな)である女性客が離れるから、何映画だかワザとボカしてんのかな。「リプリー(アンソニー・ミンゲラ監督 1999)」並に意味不明の邦題。まあ今、映画をタイトルで観に行く人いないからいいのか。邦題話じゃないから流すけど、近年ワースト邦題でいつも口の端に上る「ホワット・ライズ・ビニース(なんだそりゃ)」とかさえスルーしてあげる優しいファンがいけないのでは。

コレ、キング卿が絶賛してたらしく(出たよ)、曰く「20年に一本のスリラー」だってよ。20年前の一本てのはもしや、自作の映画化の中でもイイ出来の部類「ミザリー(ロブ・ライナー監督 1990)」の事を言ってるのか。
御大、最近モダン・ホラー(懐)方面でキレのいいのを書けなくなったからか(駄作『Duma key』で断定)、自分がテッペン見た80’sモノで、完全にその頃のモダン・ホラーに感化されてる年頃の監督で、現代ヴァンパイアモノで、ド田舎モノだから、設定や原作のストーリィで無条件に推してると思われる。アレ推すなんて、「ぼくのエリ」を観てないんじゃないかと邪推する。
そもそも御大、映画に関してはまるっきし見る目がないのは「地獄のデビル・トラック」で先刻承知なので、何映画として売っていいのか迷った配給に担ぎ出されただけ、と優しく取ってあげよう(何様だ)。

このリメイクは無意味だと思う。監督の度量に合わせて原作のテーマを矮小化してる気すらする。
男でも女でもない年頃の二人で、なおかつ閉鎖的なド田舎でないとならない話なのに、クロエ(宜保愛子似)、もはや大人の女だし。ニューメキシコ寒くないし。排他的な大人たちのエピソード丸々ネグッてるし。
そして、ヤッパリあの○○コのカット回避してるし(オリジナル版DVDでボカシ入れたヤツももちろん重罪)。
そういうカンジンなとこネグりまくったら「ホラーじゃない」って結果になってるんだから本末転倒。
キングに誉めさせたいならミック・ギャリスでやった方がまだ何か残ったんじゃないか(大暴論)?

dark


そもそも俺がハリウッド・リメイクを(その無駄さ)を最初に意識したのは…
※あ、ハリウッド・リメイクの勝手な定義は英語圏じゃない国で作られた映画を英語圏の客(デカいマーケット)用にリメイクしたモノの事ね。

「ニキータ(リュック・ベッソン監督 1990)」辺りからかな。
ベッソンだってノリノリの時期で、充分ヒットしてたのにナゼか(仏語コンプレックスからか?)英語にリメイクしたんだよな。何やっても雑なピーター・フォンダの娘フィーチュアで。主人公の腺病質で繊細なキャラ(しかも犯罪者として重要な要素、それはブサイク)をハリウッド式に大味にしただけ感は否めず、当然オリジナルの勝ち。

以下、ダラダラ思いつくまま。

スペインの佳品「オープン・ユア・アイズ(アレハンドロ・アメナーバル監督 1997)」を「バニラ・スカイ(キャメロン・クロウ監督 2001)」に改悪ってのがあったな。トム・クルーズが惚れ込んだシナリオ(ウソつけ!ペネロープにだろ!)って触れ込みだったが、あのもう一人の女、ウンザリする目玉の女優の役をキャメロンに振った時点でアウト。

俺がイヤだったのはデンマークの「モルグ/屍体消失(オーレ・ボールネダル監督 1994)」って佳品をユアン・マクレガーで雑にやり直した「ナイトウォッチ(監督同 1997)」。
コレみたいに、同じ監督でやってもオリジナルの方が断然イイって例も多いな、ナゼかしら。
よく知らない俳優を使うってのがホラーに大切な「リアリティ」を強化しているのかもな。
「ファニーゲーム(ミヒャエル・ハネケ監督 1997)」とか、やんなくていい。ネイオミの精神状態を悪く追い込んでまで撮らなくちゃならない映画か?「ファニーゲームUSA」。オリジナルの奥さんのリアルにくたびれたオッパイや「ベニーズ・ビデオ」のあのクソガキ(名前?知らん)の不快感に勝てるワケが無い。
トムの前妻のオーストラリア女に「良くない女優魂」を吹き込まれてしまったか、ワッツ。

「呪怨(清水崇監督 2003)」しかり。そもそもコレなんていっちゃん最初のビデオ版にどれもこれも何一つ「怖さ」で敵ってないってのが恐れ入る。大事な作品をキャパのために焼き直すのはやめときゃいい好例。

「ザ・リング(ゴア・ヴァービンスキー監督 2002)」。制作者がハリウッド・リメイクという事実の持つ「コトの重大さ」に浮かれていたのが明白な大失敗作。「イヤあ、俺もハリウッド進出か」みたいな価値観がすでに無効と気付いて欲しい(北村某じゃないんだから)。そもそも最初の国内映画化時点での「原作ないがしろの改悪」にこそ問題がある作品だが(なんだあの菜々子は!エスパー真田は!)。

「Shall we ダンス?(周防正行監督 1996)」。日本映画の最高峰、でいいじゃないか。ニヤケのギアって。

「心霊写真(バンジョン・ピサヤタナクーン監督 2004)」から「シャッター(落合正幸監督 2008)」。

「The EYE 【アイ】(パン・ブラザース監督 2002)」から「アイズ(モロー&パリュ監督 2008)」。

「インファナル・アフェア(アンドリュー・ラウ&アラン・マック監督 2002)」を「ディパーテッド(マーティン・スコセッシ監督 2006)」。
※悪い、観てない。

笑うしかなかった「GODZILLA(ローランド・エメリッヒ監督 1998)」、「HACHI 約束の犬(ラッセ・ハルストレム監督 2009)」…仲代からギアって…「ワン・ミス・コール(エリック・ヴァレット監督 2008)」......

あげつらうのも面倒臭い。どれかオリジナルを超えた!ってのがあったら教えて欲しい。

日本は比較的、世界中の映画をいつでも手軽に楽しめる環境にあるからこういう見方をするのかもしれないな。
英語圏で英語の映画しか観られないアメリカ人には有効なのかしら。
最近じゃ「女優霊(中田秀夫監督 1996)」までハリウッド・リメイクってんだからもうお手上げ。
あの、古株の編集さんが「燃やしたよ」って言っていつの間にか欠勤になるトコとかどうリメイクすんだ(未見)?

dark2


お?待てよ。
中田監督と言えば「仄暗い水の底から」のリメイク、「ダーク・ウォーター(ウォルター・サレス監督 2005)」があったな。アレ、唯一オリジナルに勝ってないか?
コネリーと黒木瞳か…黒木の「シングル・マザー役?やります!現役バリバリ!」という自意識よりも「アタシ、クタびれたわ…」というフェノミナの苦悩ジワに軍配が上がりやしないか?
堂々使用のサンリオのあのネコキャラ!さらにあの素晴らしいロケ地!
ニューヨークですってオイ!ニューヨーク近郊にホームステイしていた家人ですら「どこ?このニューヨーク!」と驚いていたし、徹底してあのジメジメした(日本的な)設定を追求してかつ暗さで凌駕していたんじゃない?
ホラーで実はとても重要なウラ要素「ヒド過ぎて笑える」ってトコにまで届いていた気がする、あの気が滅入る設定及び重い画ヅラの畳み掛けは。
さらにオリジナルの後半には、悪いクセなのか、説得力に欠けるのになぜかやって長引かせるメロドラマ、「見守る母の霊」のエピソードがあったよな。アレをバッサリやめた「ダーク・ウォーター」のいさぎよさ。

ああ、悪いけど今回のテーマ「ハリウッド・リメイクに良作無し」を土俵際で踏ん張って払拭したのは「ダーク・ウォーター」一本のみ!って事にしておこう。
異論あったら教えて。
じゃないと、当分行かないよハリウッド・リメイクには。
僕の「ぼくのエリ」を変えやがって(キモ)…

自分の映画でもないのにそこまで「ぼくのエリ」に入れ込んでる中年というのも相当キモいが。

◎磁


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コメント

No title

これを読んだ後に同様の比較をするエッセイを発見。その方は 僕のエリ(だっけ?)のほうを先にみたので
貴殿のようなダメージはなかったそう。笑
ちなみに 清水崇監督 映画祭で通訳しました!丁度そのリメイク話が決まった年で。。。超濃い時間をすごしました!!
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J.I.V.A.主宰。 
「不惑」を迎えるも、これまで総合演芸の名の下にあらゆる見世物に手を出し口を出し、何屋だかいよいよ分からなくなってきた「惑いっぱなし」のチンピラ中年。


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旧HP「電磁場」とのリンク期間終了しました。
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