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憑く漫画

manga2

なぜか意固地に続ける「憑く」シリーズ。
こないだ絵の話書いて思ったけどナゼか「怖い絵」というとクラシックの絵画ばっかりになって、昨今コンビニ本や都市伝説本で言われている「怖い絵」とはチョット違うな、と。

持ってると火事になる「泣く少年の絵」とか、異常犯罪者や重度の精神病の人が書いた絵とか、創作意図が不明で怖いアウトサイダー・アートとか、持ってると発狂する(笑)東南アジアの美人妻の絵とかがワリあいポピュラーみたい(前述ベクシンスキーの椅子の絵は『三日…』じゃなく『三回見ると死ぬ』だった。ワハハハ)。
この手のって、サイドストーリーや雰囲気が怖いだけで、絵そのものにエネルギーがある様なホントの「怖い絵」は少ないように思う。「コワい画像」本とか丸々一冊眺めても、こういうのが大好きだった小学生の頃でさえ多分平気だったようなインチキダメ作が多く、この中年の錆びかけた感受性を再び勃起させてくれる様なドキドキは望むべくもない。「…描いた後自殺しました」とかよ。じゃあ怖くないじゃん。「自殺した後描きました」だったら頭破裂しちゃうケド。

漫画では、どうか。
とかいって、最近作を全く押さえていないため、はなはだ懐古趣味のオッサン話になるのは明白。
思いつく(思い出す)まま、挙げてみよう。

有名どころではつげ漫画の傑作「ねじ式」か(出すのもハズい)。
全編、悪夢的メタファーの宝庫だが、どこのコマ(絵)がスキ!と言い出すと結構意見が割れる様に思う。
俺は俄然、「障子の向うの人影がずっとそこに焼き付いているみたいな(ウロ覚え)」長屋のコマ。目医者も汽車もあのバルブも何もかもコワいが、ひとコマで挙げればココ。歴史に残る傑作の為、「怖い漫画」みたいなククリで話すのはすでに違うか。

水木先生「総員玉砕せよ!」もまた。あまりに優れたトラウマ必至の反戦漫画だが、「怖いコマ」の宝庫でもある。俺個人的にヤなのは「河に桶が流れて行く」トコかな。高橋洋氏は突然描写がリアルになる場面で、「ヤバイなあ、死体じゃないの?コレ」って言っていたな。「水木しげるはこんな地獄をくぐり抜けて来たのか(感嘆)」とも。
あんまカルトじゃないトコ羅列すっと、楳図先生「恐怖」のコミックスのイヤがらせカバー。古賀先生「妖虫」のさなぎから孵るトコ。永井先生では「デビルマン」の美樹の首、「あばしり一家」の数コマに渡って血がピューのトコ(曖昧)など。ちば先生「あしたのジョー」の力石の水道が縛ってあるトコもコワかった。

やはりキリが無い。ランキング行く。


manga1


第5位「楳図かずお『漂流教室』」
なるべく「絵」で行きたい。あのシーンが怖いとかストーリーが怖いとかテーマが怖いとか言い出すとちょっと違っちゃうからあくまでも「絵」というククリ、つまり「怖いコマ」で推したい所(誰も望んでいないが)。
シーンで好きなのはモチロン「怪虫~池垣クン玉砕」という事になるが、コマとなると難しい。「たべものを!」のコマはコワいが今では笑ってマネしているので除外か。ああいう前髪天然パーマの男児を見ると今でも「たべものを!」と思う(どうだっていい)。
で、5位にはあえて細かい所を推す。大月クンが関谷(だったか?)か誰かに、背中ドン!ってやられて未来キノコ食べさせられた直後、「飲んじゃった!!」って顔するコマ。楳図先生特有のヘンな間と相まって、取り返しのつかない感がとても怖かった。前回同様、全く取材や検索をせず記憶で書いてるから、違ってたりそんな場面なかったりしてもご容赦。

第4位「大友克洋『童夢』」
夜、ボール見つけたこどもが撃たれた直後、犯人が「うふッ」とか言うとこ(『おッ』だっけ?)。その後のルーズで団地に向けて乱射してる絵もヤだが、変な間を作っているコマという意味で。コレ、過去に少なくとも2回は購入しているはずなのだが、読みたい時にウチにいつも無い。誰が持ってったんだ。そこもまた「怖い」か。何よりも、そんなコマが無かったら一番コワいが(確かめろ)。

第3位「山岸凉子『日出処の天子』」
樹上に隠れた物部守屋を射た後、話しかける毛人(えみし)に、戦でヘンなエネルギー使いまくって憔悴した王子が”「まだ何か?」キッ”って振り向くコマ。黒目、小さいし。王子が嫉妬かなんかから急に豹変して張り付いた様な笑顔になった後の展開だったと記憶するが、凄い拒絶感で怖かった(あ~、マジでウロ覚え)。毛人がヤッちゃった女が刀自古だと分かった時の「おおおお前は!(多分ネーム違)」の顔もコワいぜ。

第2位「業田良家『人類の代表』」
福々しい神様の表情が急に豹変して「帰れ。にせの人類代表」とか言うトコ。
こんなん挙げてるけど、ホント新しいの出て来ないのな。ウンウン唸って思い出しても、伊藤潤二先生や山本直樹とか岡崎京子とか内田春菊先生とかばっかり浮かんで、情けない。世界に誇るJコミックファンの皆様にはハナで笑われる事請け合いのチョイス。せめて浦沢先生でパッと出て来るコマとかあって欲しいもんだ。読んで無いんだよな、ホントに…あ、またこの作品では「破れたあ!」のコマもヤ。

第1位「山岸凉子『天人唐草』」
例のラスト、空港のシーンで『ギエ~』。空港内ザワ…の後の、ガヤの後頭部ナメで「キエ~』のコマ(あったよな?)。ユルいのに異常でイヤ。実は厳格な父の愛人がエロ婆だったのを知る下りのだらしない下着カットもヤだけど、まあコッチで。メジャー度では傑作中の傑作『汐の声』の「畳から元子役顔だけ出し」カットの方が上かと思われるが、とにかくイヤなコマの多い作家だ。
傑作「私の人形は…」の、市松人形のズッ!とか。学生がUFOの母船見ちゃう全段ブチヌキの絵とか。
線がイヤなのな。
作品では「へみのひれ」がスキ(聞いてない)。あとなんだっけ、天然おばさんの新居がムチャクチャ怖いってヤツ(ああ、タイトル…)とかも怖キュート。

manga3




なんかテキトー過ぎる。
俺が、「何かが決定的に起きる直前のイヤな間」や「決定的な事が既に起きちゃっていて、取り返しがつかない事を強調するユルい構図の絵」を怖がってるという事はなんとなく分かるが。ランクインのどの作家も既に評価の定まった大作家ばっかなので俺の様なトーシロがウダウダ評価めいた事は書かないが、この作家の漫画に出会って良かったという皆さんの名前だけは出て来てまあよし、と。

「憑く」と掲げて実は「憑かれている」喜びをこそ書きたかったのだが、持ち前の集中力の無さといいかげんさで、ただダラダラした三次会以降みたいな話になってるのをお詫びしたい(誰にだ)。

◎磁

P.S.
「間」で言うと。「大和和紀『はいからさんが通る』」の関東大震災ドーン!の直前のコマ「ズ…」ってのがヤだな、今思うと。「ドーン!」より「ズ…」が(低能まるだし)。






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「不惑」を迎えるも、これまで総合演芸の名の下にあらゆる見世物に手を出し口を出し、何屋だかいよいよ分からなくなってきた「惑いっぱなし」のチンピラ中年。


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