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合言葉は「勇気」、だと思う

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現在、日本で一番「勇気ある」表現活動をしているクリエイターは、ギンティ小林氏の率いる「新耳Gメン」じゃないのか?そんな疑念が確信に変わり始めた今日この頃。
そう、「新耳袋殴り込み!」を書籍やDVDでやっている連中ね。異論あるかな(あるだろ)?ホントに勇気のある素晴らしい活動だと思う。あの人達がしている事は。
尊敬、いや「尊軽(尊敬しつつも大人として軽蔑に似た感情もあるという意の俺造語。単純な尊敬よりもラブ度は高い)」に値する。
最新刊「新耳袋~危ないパワースポット~」も大変面白く読んだ。本家新耳の1年1冊全10巻を当然狙っているのだろうから、今後も応援します。


拙作「SHOTS」は1996年撮影準備開始、1999年初号完成の自主映画。
これにまつわる裏話をナゼか今、書いとく。

とにかく「左目」に関するトラブルが多かった。
主人公の女子高生は、過去に狂った父親に銃撃を受けて顔の左反面に醜い傷をおっているという(撮影現場での苦労を考えてたら絶対採用しない)設定。よって、毎回主演女優にゼラチン・アプライエンスを施す事から撮影をスタート(2~3時間所要)していた。そのテスト段階で、「イイ引きつり」を起こす為に試した絆創膏かケロスキンかなんかで女優の左目がカブれていきなりプラン変更。女の子の顔にタダレを作っておきながら、この辺はゴメンチャイで済ましてたんだけど。

kanamake

▲キズ完成版。頬のエッジに関しては見ないフリで済ます。8mmだからな。

この主人公の「エス(Es)」の怪物が徐々に段階をおって成長して行く(自分で書いてなきゃボツだ、こんな設定)ため、様々な特殊メイクが試された。
2段階目のメイクは額から頬までを覆うモノ。施してみると女優のタヌキ面ベースにどうも馴染まない。てか、まず怖くない。そこでボンクラ自主映画野郎ならいつか絶対試したい(今もだ)「アメリカのコンタクトレンズ」を導入する事を決定。
さっそく知人で英語イケる女性に頼んで通販で購入。
白濁のみのシンプルなヤツが、エラく時間かかって届いた(アメリカだしな!)。特殊造形の小池さんと、感激しつつその辺に居た眼の悪い女に試させてみた。ウン、悪くない。と、ホクホク家に持ち帰り、本番に備えたワケ。
次に開けたら左目用だけ無くなってた…。
しかしまだこの時点では「ザけんな、てめえが流しちゃったんだろ」という見苦しいなすり合いで済ましたんだけど。コレ結局、片方じゃサマにならないので不採用。いくらだったんだ?

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▲制作者が徐々にササクレ出しても、いつも明るい主演女優(の、エスの怪物ver.1状態)。

山梨県の知人の別荘での撮影から、主演俳優サンちゃんの御実家の持ち家(越谷の空き家)に移動したのは撮影開始から2年目位。小池さんが日野のアパートで作っていた(信じられん)「エスの怪物最終形態」の原型が、この移送の時にメチャクチャに壊れ、徐々にスタッフ間に暗雲がタレ込め始めた。

いつ果てるとも知れないマラソン撮影。
今後、この時の俺達みたいに忙しく仕事しながら撮影する気合い入った若者達には、この時期を乗り越えられるかどうかで完成かオクラかが決まると教えておく(こんな撮り方するヤツ居ないか、最近は)。
小池さんなんか空き家(水しか出ない)のガレージに様々な昆虫と共に泊まり込みで、仕事もしながらクリーチャーを作るという狂った生活で壊れていき「深夜、自分の原型の顔がおばあちゃんの顔に変わってた」等の不穏な発言が増え、心配でみんなで花火持って遊びにいった位だから(てか、手伝え)。
とにかく俺が8mmヘタで、同じシーンを場所や(季節まで!)変えて何回も撮るような事ばっか繰り返していたんで申し訳ないんだけど、スタッフなんかこの時点ですでに平均2人だったから現場はムチャクチャ。
小池さんが空き家籠りの間にあきる野とかで撮影した日なんか俺と役者だけ、みたいな状態で。

それでもコツコツ進んでいたクリーチャーの型取りが終わってさあ抜こう、と。
ボディ、手足は「ラテ軟」で行くことにしていたんだが、メカの入った顔だけはフォームを焼かないとどうしようもないという事で、小池さんのツテで造形の工房に焼いてもらった。
そしたら、出来上がって来たマスクの左目だけに思い切り気泡が出ていてボツ…
相手は専門家だからこういうミスしたのを渡して来るとは思えないんだが。この頃には確か「また、左目か…」と呟きあった記憶があるから、もっとあったんだろうな、この間にも左目。もう忘れちゃったよ、色々ありすぎて。
これは、やむなくもう一枚焼いてもらってなんとか完成。

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▲結局、小池さんがこの顔に納得いかず後日作り直したクリーチャーを立川の空き家で追加撮影した。ジョーズかよ…

次は空き家の改造。
トップ画像で主演女優が立ってる部屋を「エスの部屋(アホか)」に改造するため硬質発砲ウレタンで装飾開始。ドリルで作った俄かくはん機で作業中、他の事考えてボサ~ッとしていた俺の左目にウレタン原液が直撃して撮影は中断。まあ大事には至らなかったが、ムチャクチャ痛いよ、発砲ウレタン目に入れると。
その後、知人から移動車として借りていたバンの車軸が折れたり(左側)、借りていた会社のバンを塀かなんかに思い切り擦って(左側)直させられたり、と続くに至ってコレはなんだかマズいと。人心の荒廃もピークに達してツマらん喧嘩ばかりになっていたので(誰のせいだよ)、思い切って風を入れ替えよう、と。
左目、タダレ、ホラーと揃っているのに気付かなかったのもどうかしてるが、とにかく四谷に参ろう!と向かった先は四谷於岩稲荷。クランク・イン前に済ませよ…。
とにかくスタッフ出演者の無事と完成を徹底的に祈った次第。
そしたらなんか、ものすごいハレやかな気持ちになった事を書き添えとく(俺だけか)。
帰り道に偶然、神宮の花火大会に遭遇してドカンドカンあがる花火を見てさらにスッキリ。仕切り直して(さらに半年かかったケド)ついに完成に漕ぎ着けられたという顛末なんだけど…
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▲クライマックスの撮影を終え、崩壊したエスの怪物「まあちゃん」と、色々なものが崩壊した俺達


俺、実は同時期にプークの大人の公演「天守物語」の人形も作っていて、こちらも妖怪、片目の主人公(勝手に俺が片目にした)、悲恋、と揃っているのにお参りをサボっていて、かなりおかしな事が頻発。
実のところコッチの方がヤバかったんじゃないかという疑念が今は拭えない。左目に関するトラブルは「SHOTS」のスタッフからはなんとなく消えたのに、コチラでは止まず続いていたし。
お岩じゃなくて俺のせいか?
さらにこの話は数年をかけて、結局次作まで引きずった「左目」の話と「お岩稲荷」、そして「琵琶法師」の怪異へと分岐して行くんだけど、長くなるから項を改める(するんか)。

なんの秘話にも教訓にも怪談話にもなってないって?
とても言えない事だってたくさんあるもん。

いや、お参りをサボっちゃダメっていうのはマジだよ。
あとトラブルや怪異の連続で挫けそうになってもやり遂げる事。この時最後まで(ギリ)残っていてくれた関君なんか、その後6年(!)もかけたドキュメンタリーでPFFのグランプリ取ったからね。凄いよ。
あのシツコさはこの現場で培われたものと俺は確信してるけど(違うか)。
主演女優が春からアメリカに留学しちゃうっていう事態で、なりふり構わず慌てた事が結局完成に漕ぎ着けられた最大の要因かとも思うが、スケジュールは決めておくに越した事ないね。
子どもじゃないならね。

◎磁
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Author:◎磁
J.I.V.A.主宰。 
「不惑」を迎えるも、これまで総合演芸の名の下にあらゆる見世物に手を出し口を出し、何屋だかいよいよ分からなくなってきた「惑いっぱなし」のチンピラ中年。


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旧HP「電磁場」とのリンク期間終了しました。
これまでの活動報告やイベントレポートなどはリニューアルしてこちらでボチボチと引き継いでいます。これからの活動や仕事の話、主宰者の私事などもガチャガチャと書き散らしつつ。



今後ともよろしくお願いいたします。

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