
♪二度と戻らない♪ってのがイイ。
もういいかげん、どれだけ尽くしても届かない思いや、それに伴ってその都度強要される「動機の説明」にはウンザリ。「言わなきゃ分からないような人には、いくら言っても分からない」って昔、先公や親がサンザン言ってただろ。
♪ざり うんざりbaby うんざりbaby うんざりbaby うんざり ざり うんざりbaby うんざりbaby うんざりbaby......♪
そんな秋の夜長には(季節には)「現実逃避ソング」でGo。
どこへだって?
ここではない何処かへ、だよ。恥も外聞もなく全力ダッシュで逃げ(©田村潔司)ずにはおれない状況に陥った時に、結構遠くまで逃がしてくれるナイスなROCKのランキングといこう(勝手に行け)ゼ。
と、お題を振れば賢明なロック人民ならすぐに浮かぶだろうあの曲、この曲。
大概、ソレ洋楽ロックでしょう。CSNYやDylan筆頭に(それはジジイ)。ステッペン・ウルフ?ダセ~。
俺だってそうだよ。
俺のオールタイム・ベスト逃避ソングと言えば「Four strong winds」とかダサいの色々あるんだけど、挙げてたら70’sだけでベスト50位まで埋まってしまうのでこれは回避。
家人が勝手に自分のテーマ曲にしてしまった、Stills Young band「Long May You Run」などもナシ。
あえてここは「ダサ系邦楽ロック限定」で行ってみたい。
第10位 泉谷しげる「北の詩人」
♪おいらがパレードに出なくなった時
彼らは白い目を剥き出して
当たりはずれは もう慣れっこさ
遅かれ早かれ 長居は無用♪
こういうの、ネ。
一時的な現実逃避で旅に出て、いずれまた同じ世界に戻って来て、結局毎日同じ繰り返し(By.大江)っていうオトナ的な前提がなく(それでは旅ソングになっちゃう)、「今居るここには二度と戻らない」っていう気概に満ちた曲をこそ今、欲す。
なぜって、今居るここから離れられるなら二度と戻りたくないから。
きっとその振り切った先のステージには今よりも全然サイコーな何かが待ってるハズ、という闇雲な希望を将来に持たせてくれる余地があるか否か(そういう歌詞を1行でも有しているか否か)がこのランキングの重要な選定基準。
つまり「マインドトラベル・ソング」「自殺ソング」はこのカテゴリから外れる。「あの頃はよかった」系もナシ。ゴメンね、Flyちゃん。
ヤサぐれてるんだよ、実際。「カンダタ」とかいう人名が今、俺の心を支配してるワケよ。
ひとりにしてくれ、もう。
第9位 THE HIGH-LOWS 「ハスキー ~欲望という名の戦車~」
♪枯れ葉の様な船で 幽霊船に会った そしてもう戻らない もう二度と戻らない♪
これ、イラクに行って首切られちゃった青年のニュースを聞いて、勝手にその子のテーマ曲にしてたんだけど、今や自分のテーマにしたいよ。THE HIGH-LOWSでいうと♪時間がホントに もう本当に♪とか、♪またねじゃない 本当の♪みたいな「本当系」ね。
第8位 Judy And Mary 「くじら12号」
♪黄金色の旅人が待ってる 物語へ急ごう♪
でなければ、♪歩き疲れたあたしを 待ってる物語へ急ごう♪でも可。
問答無用に泣けるなあ、今コレ。
この人が生きてるから、「女」とかいう生き物に幻滅しきらずに済んで来たんだよな、思えば。
この「待ってる」がたまらん。「Brand new wave upper ground」と同点8位。
第7位 サニーデイ・サービス「……」どれにしようかな。現実逃避といえば曽我部ソング。
今日は(アホか)「スロウライダー」にしよ。
♪君とどこか遠くへ もっと遠いどこかへ♪
サビが、♪faster faster ヘイヘイ♪はナイ気がするが。
今度是非、東南アジアに持って行ってアレと併用してトビを試してみよう。
第6位 奥田民生 「さすらい」
♪さすらいもしないで このまま死なねえぞ♪
本当は「イージュー★ライダー」のほうが好きだけど、このテーマではこの歌詞1行にかなわない。
第5位 中島みゆき 「風にならないか」
♪二度と誰かを傷つけたくはない されど自分が傷つきたくもない 互い違いにこころは揺れる
当てにならぬ地図を持ち ただ立ちすくんでいる もう風にならないか ねえ風にならないか♪
みゆきの逃避ソングは「流浪(さすらい)の詩(うた)」とか名作が多いが、当面コレで。
佳作「小石のように」を、思春期に勝手に自分のテーマ曲にしちゃった家人(こいつもアホ)がいるから、俺はこのへんにしとく。

第4位 泉谷しげる 「風もないのに」
♪そう それでいいぜ それからの始まりに 全てを賭けた彷徨いがあるだろう
そう それでいいぜ たどりつけない人生でも 全てを賭けた彷徨いがあるだろう♪
以前から、かなりシツコいので理由は割愛。
第3位 L'Arc~en~Ciel 「Dive To Blue」
♪胸に 胸に空をつめて 青色の深くに沈みたい
どこまでも果てなく 夜空を纏い 新しい世界を探そう
定められた運命を 切り裂いて空へと 抜け出そう♪
「New World」なんかもナイス逃避系。「L'Arcとかダセー」とか低能共に是非とも言われたい。
ダセー承知で3位に入れてみろ、内弁慶共が。
第2位 真島昌利 「オートバイ」
♪ここより他の場所へ ここより他の場所へ
憧れの場所へきっと行けるはず
夜明け前の交差点で ゆっくりと翼を広げ
ひとりぼっちのオートバイ 流れ星になって行くよ♪
1位かと思って始めたけど、下記チャボのよりほんのわずか夢見がちスギだから2位(知らんて)。
テッパン「逃避系」のオートバイモチーフだから、やや「死の臭い」がしすぎるし。
第1位 仲井戸麗市 「ホーボーへ」
♪他へ行こう 他へ行こう 他へ行こう
他へ行こう 他へ行こう 他へ行こう
どこへでも ホーボーへ ホーボーへ♪
この歌詞。
♪他へ行こう 他へ行こう 他へ行こう
他へ行こう 他へ行こう 他へ行こう
どこへでも ホーボーへ ホーボーへ♪
ほんとにね、月夜の晩ばかりじゃないよ。感謝されこそすれ揶揄される覚えは無い。殺人や自殺の代わりにこういった逃避ソングを目いっぱい活用してなんとかしのぐ毎日。薬物に行かないのもオトナな俺の偉い所(expensiveだしよ)。でも多分、もう俺は何かしらの病気だと思う。
ROCKサイコー。
本当に、こんな所にいつまでもいられない。
旅じゃ解消出来ない。
◎磁
P.S.
かなり切羽詰まったが、こないだM山M夏嬢とザギンで高級な飛騨牛を食いながら由無し事を喋ったら、あまりに肉がウマくて、かなり人生に希望が見えた。フトコロはすきま風吹いたケド。
♪いいさそれでも 生きてさえいれば いつかやさしさに めぐりあえる♪By.杉良